~市民の暮らしと安全を守るために、一歩ずつ前へ~
令和8年9月の藤岡市議会定例会において、3つのテーマのうち高齢者移動問題を含む項目について一般質問を行いました。
今回取り上げたのは、高齢者の移動手段の確保、繰り返される道路冠水への対策、そして公共工事の適正な施工体制についてです。
いずれも、市民の皆様の暮らしや安心・安全に直結する重要な課題です。現場で見聞きしたことや、先進自治体への視察で得た知見を踏まえ、具体的な改善につながるよう質問しました。
① 高齢者の移動支援と地域共助の仕組みづくり
~車を手放しても安心して暮らせる地域へ~
高齢化が進む中、運転免許を返納した後の移動確保は高齢者移動問題です。
藤岡市ではデマンド型交通の導入が検討されています。停留所まで歩くのが難しい方や荷物を運ぶ方は、公共交通だけでは対応しきれない高齢者移動問題です。
今回、会派で視察した神奈川県秦野市と静岡県御殿場市の事例を紹介し、地域住民、社会福祉協議会、社会福祉法人、行政などが連携して高齢者の移動を支える仕組みを提案しました。
市からは、法令や安全面などの課題を整理できれば、住民主体の移動支援は実現可能であるとの答弁がありました。
さらに、まずは取組が可能な地域を把握し、高齢者の移動に関するニーズ調査に取り組みたいとの前向きな回答をいただきました。
これは、藤岡市における新たな移動支援の仕組みづくりに向けた、大切な第一歩だと考えています。
今後も、地域の皆様の声を聞きながら、具体的な取組につながるよう働きかけてまいります。
② 小野地区の内水氾濫対策と地域の安心・安全の確保
~大きな災害が起きる前に、今できる対策を~
小野地区では、大雨のたびに道路冠水が繰り返され、地域住民の皆様に不安を与えています。
これまで市や県によって、調整池の拡張、排水ポンプの増強、温井川の浚渫などの対策が進められ、一定の効果が表れています。
しかし、根本的な対策となる雨水排水幹線の完成には、まだ数年を要する見込みです。
今回の質問では、完成までの期間をただ待つのではなく、冠水が発生する場所ごとの状況を踏まえ、早期の危険把握や注意喚起、交通規制など、今できる対策を積み重ねる必要性を訴えました。
市からは、冠水危険箇所への注意看板や路面標示の充実、用水路への転落防止柵の点検・設置について取り組み、高齢者移動問題にも配慮して検討していくとの答弁がありました。
また、自主防災組織や防災士と行政との連携についても質問し、防災士連絡協議会の立ち上げを含め、引き続き調査研究を進める考えが示されました。
災害を完全に防ぐことは難しくても、被害を少しでも減らすことはできます。
これからも現場の状況を確認しながら、地域の皆様が安心して暮らせる環境づくりに取り組んでまいります。
③ 公共工事における適正な施工体制の確保
~市民の税金で行われる工事だからこそ、確かな管理を~
市が発注する公共工事では、施工体制台帳や作業員名簿などによって、工事に携わる人員が書類上管理されています。
しかし、提出された名簿と、実際に現場で働いている人が一致しているのか。その確認体制について質問しました。
事故や災害が発生した際の迅速な対応、作業員の資格や保険の適正性、公平・公正な施工体制の確保など、現場の実態を把握することは重要です。
市の答弁では、日々の作業員の確認は元請事業者が担っており、市の監督員は通常、作業員名簿と現場従事者の照合を行っていないことが明らかになりました。
そこで、他自治体の事例も紹介し、監督員が現場を訪れた際などに、不定期・抽出的な確認を行うことを提案しました。
その結果、市からは、現場に過度な負担をかけることなく、適宜・臨機に確認を行い、施工体制の適正化に向けた抑止力につなげていくとの答弁がありました。
元請事業者の責任による現場管理を基本としながら、発注者である市も適切に確認することで、高齢者移動問題を踏まえたより安全で信頼性の高い公共工事につながると考えています。
これからも、課題を具体的な改善へ
今回の一般質問では、3つのテーマそれぞれについて、市から今後の取組に向けた答弁を得ることができました。
もちろん、答弁をいただいたことで課題が解決したわけではありません。
大切なのは、議会で取り上げた課題が、その後どのように改善され、市民の皆様の暮らしに結びついていくかということです。
私はこれからも、地域の現場に足を運び、市民の皆様の声を聞き、必要な調査を重ねながら、一つひとつの課題に向き合ってまいります。
「できることを、できる場所から、一歩ずつ。」
今後も、安心して暮らし続けられる藤岡市を目指し、全力で取り組んでまいります。
藤岡市議会議員 栗原 大輔