多野藤岡広域市町村圏振興整備組合議会 行政視察報告

民間廃棄物処理施設の取組から、将来のごみ処理を考える

多野藤岡広域市町村圏振興整備組合議会の行政視察として、静岡県富士宮市にある株式会社ミダックの富士宮事業所を訪問し、資源について意見を伺いました。

同社は、廃棄物の収集運搬から中間処理、最終処分までを幅広く手掛ける民間企業です。今回視察した富士宮事業所では、1日132トンの処理能力を持つ焼却施設を運営しており、産業廃棄物などの適正処理に加え、焼却時に発生する熱を利用した発電や、排ガスの高度な処理など、環境負荷の低減に取り組んでいます。

ごみを処理するだけでなく、資源として生かす

今回の視察で注目したのは、廃棄物を安全に焼却する技術だけでなく、その過程で発生する熱の有効利用や、焼却後に残る灰などの処理方法です。

廃棄物は焼却することで大幅に減量できますが、すべてがなくなるわけではありません。焼却後に残る灰などは、再資源化するか、最終処分場に埋め立てる必要があります。

こうした一連の処理を効率的に行うことが、環境負荷の低減だけでなく、処理費用の抑制や最終処分場の延命にもつながります。

藤岡市の将来を見据えて

多野藤岡広域では、緑埜クリーンセンターが最終処分場として重要な役割を担っています。資源の循環を見据え、最終処分場には受け入れられる容量に限りがあり、将来を見据えた検討が欠かせません。

今回視察した施設は焼却を行う中間処理施設であり、最終処分場とは役割が異なります。しかし、最終処分場に持ち込む廃棄物をいかに減らすかという点では、密接な関係があります。

今後は、既存施設の長寿命化や焼却残さの再資源化、民間事業者の活用なども含め、環境面と財政面の両方から、持続可能な廃棄物処理の在り方を考えていく必要があります。

ごみ処理は、日々の暮らしを支える欠かすことのできない行政サービスです。一方で、施設の維持管理や更新には多額の費用が必要となり、その負担は将来の市民生活にも関わってきます。

今回の視察で得た知見を、多野藤岡広域の施設運営や将来の廃棄物処理体制を考える上での参考とし、引き続き調査・研究に取り組んでまいります。